OpenWork Tech Blog

社員クチコミサービスを運営しているオープンワークエンジニアによるテックブログです。

客先常駐(SES)を経てオープンワークへ転職し3ヶ月で感じたこと

オープンワークが入居する渋谷スクランブルスクエアと渋谷駅前

初めまして。オープンワーク プロダクトチームの藤本です。

2024年4月1日にオープンワークに入社し、約3ヶ月が経ちました。

私自身、前職を辞めて半年ほど転職活動を行い、現在のオープンワークに入社いたしました。 今回は、そんな私のエンジニア転職実体験談&オープンワークに入った後の所感を書いていきたいなと思います。

現在の業務内容

現在、私はメインプロダクトである「OpenWork」のToC側、ToB側への機能追加などの設計・実装を担当しております。 また、チーム内のコードレビューやドキュメント作成などにも積極的に取り組むことで、オープンワークの開発スタイルのキャッチアップにも努めております。

過去の経歴、7年間に及ぶSESでの客先常駐

私は、2014年に新卒で地元九州のSES企業に就職し、7年ほど客先常駐を行っておりました。 入った常駐先は独立系SIerで、プロジェクトとしては売上管理SaaS(当時はASPと呼んでおりました)の開発に携わらせていただいておりました。

SESは「システムエンジニアリングサービス」の略で、外部委託としてシステム開発のお手伝いをする仕事です。

私自身はSES客先1社目のPJで「プログラミング・詳細設計」を中心に基礎からしっかり携わらせていただけたため、SESで充分良い経験を積めたと感じております。

客先勤務で業務をこなしていく中でお客様からその実績などを認めてもらい、その結果、新しいテストツールの導入開発や、 客先で発足した新規別案件の技術選定、そして案件のサブリーダーなども担当させていただけた事は、今でも大きな経験となっています。

客先常駐から自社開発企業へ。その違いは?

自社開発企業では、開発単体だけではなくその先の運用部分も見据えた柔軟な設計力が求められるため、SESで作業員やってた頃とは段違いに高難易度なお仕事が増えました。

テストコードを書く文化や、クリーンアーキテクチャ、ドメイン駆動設計などを実務で実践出来たのも自社開発企業に入ってからでした。

また、意識改革的な側面も大きく、チームメンバーを巻き込んで「ただ出来ないじゃなくて、何かやれる方法が無いか模索する」マインドを醸成することができ、自身のスキルの成長速度も2倍3倍速くなった実感がありました。

技術面のキャッチアップもSES時代に比べ、より積極的に日々行うようになったと実感しています。

なぜオープンワークを選んだのか?

私としての自社開発企業はオープンワークが2社目となります。

前職の自社開発企業を退職後、半年ほど転職活動をやっておりました。

転職活動はだいぶ難航しました。気づけば応募総数は80社を超えており、心が折れそうな時もありました。

(※転職活動で心が荒んだ時は「自宅から少し遠い場所のちょっとお高めなホテルを予約して、"ただ泊まりに行くだけ"をする」がオススメです。自分自身、これが凄く効きました。)

そんな中、「これだけ転職活動で様々な知見を得れたので、せっかくならこの転職活動を通して得た知識や体験をそのままプロダクト開発に活かせる仕事をやりたい」と思い始めるようになりました。

転職先を探す中で普段からOpenWorkを利用し、転職先のクチコミや開発内部の実態などについてリサーチをやっていました。その中で「OpenWork自体のプロダクト開発」に興味を持ち、採用面接に応募したという流れでした。

もともと私自身、SESしてた時代からOpenWork(当時はVorkers)を利用しており、クチコミの数も多く内容も充実していると感じていたため、「自身の転職活動の経験も活かし、さらにあと一歩、就活生の背中を押してあげれるようなサービスを一緒に作っていきたいな」と思ったのが、オープンワークを選んだ決め手でした。

オープンワークの「ここが良い」

1. 退勤後にオフィスでビール!? 渋谷スクランブルスクエアの眺望オフィスと働き方

オープンワークは渋谷スクランブルスクエアのWeWork内にオフィスを構えております。

オープンワーク公式noteでもオフィスについて紹介しています。

note.com

社内フロアは一部を除きフリーアドレスとなっており、出社時は眺望の良い渋谷の景色を一望しながら仕事が出来るのが、私としてはとても良い体験になっています。

(技術仕様を詰めたり、実装案や設計構想を考えて頭が煮詰まった時、ちょっとこういう景色を見渡すだけで、とても良いリフレッシュになってます。)

17Fのオフィスエントランスエリア

WeWorkのドリンクコーナーではコーヒーや紅茶などが飲み放題(2024年6月時点)。 マグカップの貸し出しもあり、返却の際も特に洗う必要は無く所定の返却場所に置けばOK。清掃サービスが行き届いており、オフィス全体がとても清潔に保たれています。

夜になるとビールの飲み放題サービス(2024年6月時点)もあり、「退勤後、オフィスでビール一杯ひっかけてから帰る」という事も出来るのが、結構衝撃的でした。

2. 働き方をセルフプロデュース!? リモート&出社のハイブリッドで働きやすさが凄い

コロナ禍以降、リモートワーク/テレワークを実施する企業が一時期増えましたが、最近は出社回帰する企業も多くなってきた印象です。

オープンワークでは現在、リモート×出社のハイブリッド体制を取っており、部署にもよりますがおおむね「週1〜月1(or実質フルリモート)」の出社頻度になっているかなと思います。(私の部署はほぼフルリモートとなっているため、基本は在宅勤務を行なっています。)

オープンワークへ入社し、最初の2日間は研修のため出社でしたが、3日目からは早速リモート勤務を始め、スムーズに業務に着手することが出来たため、 リモートワークの文化がしっかり根付いているのがとても良いなぁと感じました。

また、出社も自由に認められているため、私は1~2週に1度、好きなタイミングで出社しています。 作業によっては、出社した方が気分転換も出来て集中しやすくなることも多いなぁと感じます。

(私自身は、実装作業は家でガッツリやりたい派で、設計構想を練る時や実装後動作確認などは出社でやったほうが効率が良いなぁと思っている派です。)

こういったように、メンバーひとりひとりが「働き方を自分自身でセルフディレクションできる」ことはとてもありがたいなぁと感じると同時に、 働き方について、ひとりひとりが真剣に向き合っているのが、凄く新鮮に感じています。

3. ドメイン駆動設計・オニオンアーキテクチャの採用によりビジネスドメインの理解が進みやすい

クリーンアーキテクチャとオニオンアーキテクチャの構成図対比 *1

オープンワークはバックエンドの設計に「オニオンアーキテクチャ」を採用しています。

オニオンアーキテクチャは、簡単にいえば「ルールを若干緩くして導入しやすくした改善版クリーンアーキテクチャ」という位置付けかなと思っています。 (※私の現時点での理解です)

詳しくは以下資料などが参考になるかと思います。

zenn.dev

これはドメイン駆動設計(Domain-Driven Design, DDD)に基づいたソフトウェアアーキテクチャになるため、 ソースがきちんと関心ごとに分離されており、中途で入社してまだ3ヶ月の私でも、ビジネスドメインを素早く理解・吸収することが出来ているため、とても助かっています。

(複雑な要件だったとしても、要件ごとに整理されたそれぞれのUseCaseとRepositoryを見れば、やりたい事が大抵掴めるので本当にラク...)

また最近では、オープンワークは「モジュラーモノリス」の導入に舵を切っております。

これにより、特定のUseCaseやRepositoryが複数画面機能から共通的に依存してしまうような問題も段階的に解消され、より安全に開発スピードを上げれていると感じています。

モジュラーモノリスを取り巻く各アーキテクチャの変遷*2

オープンワークはこれから「企業のクチコミサイト」にとどまらず、さらなる新機能の開発を予定しています。 そのため、このようなモダンなアーキテクチャ思想の導入は必要不可欠だなと思っています。

オープンワークの技術スタックの詳細については、以下をご覧いただければと思います。

techblog.openwork.co.jp

最後に

私自身、半年間の転職活動を経てオープンワークに入社できたことはとても嬉しく感じております。 社内のメンバーも皆さん穏やかで優しい人たちばかりなので、せっかくご縁あって入社したからには事業成果に繋がる取り組みを沢山やっていけれるよう頑張っていきたいと思います!

この記事を読んでオープンワークに少しでも興味を持った方は、ぜひ採用サイトを覗いていただけると嬉しいです!

www.openwork.co.jp