はじめに
こんにちは!23年新卒入社でWebアプリエンジニアの室永です。最近、山手線を歩いて一周して脚を壊しました。
今回は、オープンワークのWebアプリエンジニアグループで活躍する3名のグループマネージャー(以下、GM)の皆さんに、日々の業務内容や所感などについて座談会形式でお話を伺いました。
「GMって普段何してるんだろう?」「オープンワークのGMの業務内容はなんだろう?」「実際にやってみてどうだったの?」など意外と普段は知らないGMの実態について色々紹介できればと思います。
TL;DR
- GMのメイン業務は、人の管理(ヒューマンリソースマネジメント)と組織改善の2つ
- 人の管理はメンバーの育成・目標設定・評価・1on1・採用など
- 組織改善は組織の仕組み作りや生産性向上など
- 突き詰めるとGMの業務は高度な意思決定に尽きる
- 心理的安全性や意思決定の過程の透明化が重要
- オープンワークのGMはプレイング比率も一定あり開発業務にも携われる
参加者紹介

藤原さん(画像左上)
- 2社目、GM歴2年、マネジメント対象4人
- 専門学校でゲーム開発を学んだのちに、Web開発の道へ
- 2018年オープンワーク入社、当初はクチコミ周りやBtoB、BtoC向け機能などをごりごり開発していたが将来を考えてGMに挑戦
- ポケモンとラーメンが好き
大力さん(画像右上)
- 4社目、GM歴3年、マネジメント対象5人
- 某銀行営業からエンジニアに転身、オープンワークにはマネージャー候補求人だと気づかずにに2022年入社
- 入社1ヶ月後に「そろそろマネージャーやってみようか」と声をかけられる
- DIYで昇降デスクを自作できる
入江さん(画像左下)
- 3社目、GM歴5年、マネジメント対象4人
- 2017年オープンワーク入社、インフラエンジニアも兼務
- 育休明けの組織体制整備のタイミングでマネジメントの権限委譲があり挑戦することに
- 最近始発で並んでSwitch2を買った
室永(画像右下)
- 2023年オープンワーク新卒入社
- 御三方共にマネジメントしていただいた経験有り(現在進行系)
- 山手線は徒歩より電車派
オープンワークでの前提
グループ:組織の構成単位です。Webアプリエンジニアの場合、現在3つのグループで構成されており上述のGMはそれぞれのグループのマネジメントを担当します。
ユニット:グループの上位組織です。Webアプリエンジニアが所属するプロダクトユニットの場合、Webアプリエンジニアグループ、インフラエンジニアグループなどが含まれます。
プロジェクト:グループ・ユニットとは別概念で、特定プロダクトの開発や機能開発のために、エンジニアやデザイナーなど様々な職種のメンバーで構成されるチームです。
プレイング:エンジニアメンバーとしての実際の開発業務(設計やコーディングなど)を指します。
GMの具体的な業務内容について
(室永)
早速ですが、GMの具体的な業務内容についてお伺いしたいと思います。
(大力)
オープンワークのGMは開発リーダー(以下、DL)も兼務していることが多いので混同されがちですが、この2つの違いから整理するのが良いかなと思います。
DLはプロジェクトに配属される役職で、プロジェクト内での開発主導(KPI達成に向けた効率的な開発推進、品質や保守性の向上、適切なタスクアサイン、多職種との仕様調整、技術的なリード...)など、プロジェクトの遂行責任を負います。
一方、GMはより組織的な視点での業務がメインになります。大きく分けると、人の管理と、ルールや仕組みなどを作る組織改善の2つが最も大きな仕事だと考えています。
(藤原)
(人の管理の)分かりやすいイベントで言うと、目標設定や評価ですね。GMとしてメンバー1人1人と向き合い、育成について最も深く考えるタイミングです。
後は採用活動も大きな仕事です。ちょうど、先の会議で27卒学生の採用の話や中途採用の話とかもしてたりしてました。
採用活動についてもう少し詳しく教えてください
(室永)
採用活動というところで、面談・面接以外でのターゲット層の設定や、何人欲しいかなどの採用計画の策定もGMの方々が関わっているんでしょうか?
(大力)
そこら辺ですと、基本的にはユニットマネージャー(以下、UM)も含めて、年間計画として何人欲しい、こういう層の人材が欲しいなどの部分の話になってきて、予算も絡んでくるのでUMの仕事になってきます。
逆に、各プロジェクトの現状を鑑みてもう1人位欲しい、今期は若手を育てたい、即戦力の中堅層が欲しいとか、そういった話し合いはGMが中心になって行っています。
(藤原)
面接などもしますが、書類の読み込みなど含めると1面接あたりで2、3時間ぐらい使っちゃいますかね。
1on1や最近力を入れている生産性改善活動について
(大力)
人の管理という点では、1on1も重要です。これは単なる手段ですが、目的はメンバーが気持ちよくパフォーマンスを発揮できる状態を維持することです。
GMのもう一つのメイン業務の組織改善で言うと、最近始めた生産性改善の取り組みがありますね。
(藤原)
今年からGMで集まって、SPACE指標などの各種アンケート結果やFour Keys、モチベーションクラウド(リンクアンドモチベーション社の組織改善サービス)のスコアをもとに、組織課題を解決するための会議を隔週で行っています。
(大力)
生産性改善は分かりやすい組織改善の仕事ですね。今はGMが集まって試行錯誤していますが、最終的なゴールは、GMがいなくても生産性指標のアラートなどで自動的に課題が発見され、自律的に改善のサイクルが回る仕組みを作ることです。
高度な判断が必要な業務を単純化、仕組み化して、誰でも対応できるようにしていくのがGMの仕事だと思っています。
(入江)
突き詰めると、GMの仕事は判断に尽きる気がします。評価、採用、組織課題の解決など、あらゆる場面で難しい判断が求められますね。
(藤原)
障害対応も、まさに判断が求められる場面ですね。調査自体はメンバーに任せることもありますが、「この機能を切り戻そう」といった最終的な意思決定は、やはりGM層の役割になります。
(室永)
確かに、緊急時などで困ったら取り敢えずGM陣にヘルプやエスカレーションをしていますね。安心感が凄いです。
オープンワークでのGMについて教えてください
(室永)
皆さんプレイングマネージャー強めな印象があるんですが、開発とマネジメントの業務割合ってどれくらいでしょうか?
(藤原)
その時の状況とかにもよるかもしれないですが、2から4割がマネジメント割合かもしれないです。
明確なルールとかはないっていう感じで、基本的にあくまでプレイング前提のGMっていう考え方ですかね。
(大力)
私は5割位マネジメントかもしれません。
ただ、若手に設計の考え方から教えたりするのは、育成なのでマネジメント業務とも言えるし、設計の話なので開発業務とも言える。そういった境界が曖昧な部分もありますね。 プロジェクト内で開発しつつ、その中でもマネジメントに通じる部分がいくつかあるみたいな仕事の仕方をしています。
(入江)
所属するプロジェクトの状況にもよりますね。私が関わっているBtoBの領域だと、GMもプレイヤーにならざるを得ない部分があり、現時点では7〜8割はプレイングという感覚です。
GM業務をしてみての所感やマインドセット
メンバー育成で心がけていることはありますか?
(室永)
部下の育成や、モチベーション維持などで心掛けていることってありますでしょうか。
(大力)
心理的安全性ですね。とにかく話しかけやすい、相談しやすい状態を維持することを一番に心がけています。相談されたときに否定的なことは言わず、ミスがあっても「次どうするか」と常にポジティブな方向に話を持っていくようにしています。
あと一番重要なのは、いつ聞かれても即座に返事をする、いつでも時間を取る。捕まらない上司が一番ダメだと思っているので。
(入江)
私も似ていますが、一方的にならないように意識しています。まずは相手の話をしっかり聞くことは重要かなと思っています。
あと、「部下」という上下関係を感じさせる言葉があまり好きではないので、対等な立場で話すことを心掛けています。
(藤原)
私は、自分がなぜそう考えたのか、その思考プロセスを丁寧に伝えるようにしています。昔に比べて、自分の考えの背景をきちんと話す意識は強くなりましたね。
(大力)
それは重要ですね。GMの仕事が判断することだとしても、判断した理由や過程を伝えないと、次に続かない。
複数の選択肢のリスクやメリットを比較して、なぜそちらを選んだのかを言語化するように私も意識しています。
(室永)
確かに皆さんとても相談しやすいです。良い意味で上下関係をあまり感じないですね。加えてレスポンスも早くまたまた安心感が凄いです。
GMをやっていてよかったこと・大変なことは?
(室永)
GMをやっていて良かったことや、逆に大変だったことってありますでしょうか。
(入江)
良かったことは、メンバーに良い影響を与えて、高い評価で返せたら凄く嬉しいなという感じですね。
大変なことは、いろんな場面で判断を求められるので、頭の切り替えが頻繁に発生することですかね。
(大力)
評価期間で、メンバーが成長して次の等級に推薦できたときは嬉しいですね。
あとは、難しい判断が必要な業務を仕組み化して、GMじゃなくてもできるようになった時。仕事を楽にしたという意味と、会社に成果を残せたという意味で、二重に嬉しいです。
大変なことで言うと、会議がちょっと多いかもしれない。誰とも話さずに3日間実装に没頭したいって時もありますが、さすがに無理ですね。
(藤原)
違う観点かもしれないですけど、自分自身の成長にも繋がる点もやりがいだと思います。私もGMになる前と後では、開発に対する向き合い方が変わって、「メンバーの力を活かしてチームで成果を出す」という視点を持つようになったのは大きな変化です。
どんな人がGMに向いていると思いますか?
(室永)
どんな人がGMに向いていると思いますか?
(大力)
他の人と意見分かれそうですが、私の持論は責任感が強すぎない人が向いてるんじゃないかなと思っています。なるべく楽をしたい人、楽をするためにはちゃんと手段も選ばなくて色々やれる人、楽をしたいがために仕事をちゃんとする人が良いんじゃないかなと思います。
(藤原)
ちょっとまた違った観点ですが、別に誰でもやれるんじゃないかって思います。
「立場が人を作る」という言葉がありますけど、まさにその感じで、取り敢えずその立場につけばそれなりに動けるみたいな感じはあると思います。
(入江)
それはそうかもしれないですね。
将来GMを目指すエンジニアへのアドバイスをお願いします!
(室永)
最後に、将来GMを目指すエンジニアに対して一言アドバイスをお願いしたいです!
(入江)
GMを目指している人がいるんだったら、ぜひその意思を表明してほしいです。声がかかるのを待っているだけでは機会損失になってしまう可能性もあるので、自分から名乗りを上げてくれると上からもサポートしやすいです。 私は声をかけられたからですが。
(大力)
エンジニアですとマネジメント職をあまり好まない人もいそうですが、エンジニアのやってる方向とそんなにずれた仕事ではないですね。少なくともエンジニアのGMは。
(藤原)
オープンワークのGMはマネジメント1本という感じではなくプレイング比率も一定あるので、マネジメントに不安がある人や開発をしたいという人でも挑戦しやすい環境だと思います。
(大力)
あと転職に有利だぞ。
おわりに
今回は入社当時から現在に至るまでずっとお世話になっている御三方から貴重なお話を聞けました。
今回座談会に参加している大力さんが以前執筆した「エンジニアリングマネージャーの業務と魅力」という記事もあるので併せてご覧ください!
少しでもオープンワークでのGMに興味がある方、GM以外でもオープンワークでの開発職に興味のある方、是非以下の採用サイトを覗いていただけると嬉しいです!