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Kotlin Fest 2025に参加しました

ネイティブアプリエンジニアの大林です。
今回の記事は2025年11月1日(土)に開催されたKotlin Fest 2025の参加レポートです。

Kotlin Fest 2025

Kotlin Festは日本Kotlinユーザーグループさんが主催する「Kotlinを愛でる」技術カンファレンスです。
これまで2018, 2019, 2022, 2024年と開催されていて、今回で5回目の開催になります。
今年は2025年11月1日(土)に東京コンファレンスセンター品川にて開催されました。

2025.kotlinfest.dev

オープンワークではカンファレンスをはじめとした技術イベントの参加について、営業日であれば業務扱いにすることができます。
また、休日の開催であっても参加費の補助を受けることができます!

今回もチケット費用を会社から補助いただき参加しました。(ありがたや)

セッション

以下の5つのセッションを聴講させていただきました!
それぞれ簡単にはなりますが感想をまとめていきます。

① Kotlin言語仕様書への招待 〜コードの「なぜ」を読み解く〜

2025.kotlinfest.dev

Kotlin Docsはいつもお世話になっていますが、Kotlin language specificationは今まで読んだことがありませんでした。
Kotlin言語がどのように動作しているかを深く知る足がかりを得ることができて、知的探究心が満たされる面白いセッションでした。

② せめて、ネイティブらしく - マルチプラットフォームと撤退戦略

2025.kotlinfest.dev

「ネイティブらしさ」は何に由来するのか、マルチプラットフォームを採用する理由は何なのか、InterfaceとImplementationを意識して考えようといった発表者さんなりの言語化がされていた点がとても参考になりました。

弊社のネイティブアプリでは現状マルチプラットフォームは採用していませんが、領域を意識して技術選定・設計・実装を考えようというのは、どんな設計にも言えることだと思うので、同僚にも強く勧めたいセッションでした。

③ ネストしたdata classの面倒な更新にさようなら!Lensを作って理解するArrowのOpticsの世界

2025.kotlinfest.dev

個人的にLensやOpticsとの付き合いについては前職のAndroidアプリではテックリードが準備した実装があり、その時はとりあえず呼び出して見様見真似の実装ができた程度でした。
このセッションを聞けたことで仕組み面から理解を深めることができて学びになりました。

弊社Androidアプリのコードでもdata classの更新で苦戦している箇所が幾つかあるので、そういったところにはLensの導入を提案しても良いかもしれないです。

④ KoogではじめるAIエージェント開発

2025.kotlinfest.dev

AIエージェントの開発・実装については自分のキャッチアップが追いついていない部分もすごく大きいのですが「Koogってこんなに色々なことができたのか!!」と非常に可能性を感じました。
特に構造化出力ができる点はとても強力に思います。

スライド中のデモコードもKotlin, Kotlin DSLの力でとても読みやすく、ぜひKotlinでAIエージェント構築をしてみたいと思えたセッションでした。

⑤ Kotlin 2.2が切り拓く:コンテキストパラメータで書く関数型DSLと新しい依存管理のかたち

2025.kotlinfest.dev

既存DIフレームワークに対して疑問を投げかけ、そこからケイパビリティ合成、関数型DSLという提案しているのが純粋にすごい...!
それをKotlin2.2のコンテキストパラメータの登場から切り拓かれている点、まさしく"Kotlinを愛でている"なと感服しきりでした。

スポンサーブース

受付付近では協賛企業様によるスポンサーブースの出展がありました。

スタンプラリー企画が開催されており、名札裏面にシールを10個集めるとKotlinロゴのピンズとステッカーがいただけました!🤩

スタンプを集めながら、企業様のAndroid/Kotlinエンジニアさんと技術と事業の関わり・技術選定・技術スタックなどについて話す機会を持つことができました。

やはり各社とも様々な経緯や決定、思索を持って日々エンジニアリングと向き合っているんだと思うと、何だか熱いものを感じることができますね。

どの企業様も趣向を凝らしたブースを出展されていましたが、個人的には「与えられた仕様を満たすコードを誰が書いたか当てるクイズ」「UIまちがい探し」のブースが特に楽しかったです!

まとめ

時間にすると半日ほどですが「Kotlinを愛でる」という大きな熱量を感じられた楽しいカンファレンスでした。
Kotlinは本当に色々なことができる言語だなぁと改めて強く思ったので、自分もより研鑽を積んでいきたいです。

そういえば、当日の発表中には収録機材が入っていたので今年のセッションも後日Youtubeチャンネルで公開されるかもしれません!
日本Kotlinユーザーグループ - YouTube

技術カンファレンスの現地参加というと大規模で何だか大変そう、疲れそうと思われる方も、もしかすると居るかもしれません。
しかし、行ってみるとシンプルに楽しいですし、きっと自分のモチベーションにも繋がってくるので、この記事で1人でもカンファレンス行ってみようかなと思ってくれる人が増えると嬉しいです。

冒頭でも触れたように、オープンワークでは技術カンファレンスの参加費用を会社が補助してくれる、参加時間が業務扱いになるなど、エンジニアが楽しみながら成長できる制度があります。
金銭的負担や時間的負担といったカンファレンス参加のハードルを1つ取り払ってくれます!

一緒に働く仲間を積極的に募集していますので、皆様からのご応募をお待ちしております! www.openwork.co.jp