OpenWork Tech Blog

社員クチコミサービスを運営しているオープンワークエンジニアによるテックブログです。

テレワーク環境をよくする購入したモノたち

始めましての方は初めまして、そうでない方は初めまして。 Webアプリエンジニアの大力です。 テックブログに初投稿となります。

今回のテーマは「リモートワーク」です。近年のコロナ禍による副作用として、リモートワークは転職市場において重要な要素の一つとなっています。実際、私自身もオープンワークに転職した理由の一つは、前職で社長がリモートワークを中止すると宣言したことでした。

かつてリモートワークは、離島や特殊なフリーランスなど、非常に限られた条件下でしか行われない特殊な形態と見なされていました。しかし、ここ2〜3年でリモートワークの普及率が急速に上昇し、「リモートワークとは何か」といった、実体験に基づく文章がネット上にも増えてきました。その中で、時折見かける記事の一つに「週5フルリモートだとストレス。出社させてほしい」というものがあります。正直言って、私はもともと引きこもりで一日中外出せず、人と話さないことにストレスを感じないタイプの人間でしたので、「そういう人もいるんだなぁ」と思っていました。

しかし、実はこれは「リモートワーク環境の構築」がしっかりと行われていないからかもしれません。もちろん、個人の性格によって適不適はありますが、それとは別に環境を整えることでリモートワークに適応し、仕事の効率も上げ、何よりも生活の質を向上させることができるのではないかと思いました(論理の飛躍ですが)。そこで、この記事を通じて啓蒙しようと思い、筆を執りました。

以下では、私がリモートワーク環境を整えるために購入してよかったアイテムなどについて中心に語りたいと思います。 (商品名などは出しますが、アフィリエイトなどは行えないので、残念ながらそれは諦めることにしました。つまり、商業的な案件ではないということです)

購入したモノたち紹介

SEとてペンは持つ

まず初めに紹介するのは筆記用具です。出社していたころは、ペンなどの備品が会社で提供されていたため、特に気にする必要はありませんでした。しかし、リモートワークを始めたことで、実は自分の手元にペンがほとんどないことに気づきました。

私はSEとして長年PCに向かって作業してきたため、文字を書くという習慣が薄れており、学生時代に使っていたペンは数本(しかもインクが固まっていた)しか持っていませんでした。そこで、適当なペンを手に入れることもできましたが、私は凝り性なので、「ペンで何をするのか」「目的を明確にして、それにふさわしいものを選ぶべき」と考えました。まさに仕事柄ですね。

先に述べた通り、SEとしてほとんどの文章はPCで書くため、ペンを使う機会はほとんどありません。しかし、ペンは考えをまとめるための雑書きに使います。ぐるぐると円を描いたり、□で囲んで線でつなげたりといった、頭の中のぼんやりとした設計をまとめるためには、文章のようにしっかりとしたものではなく、ぐにゃぐにゃとした線や図形を書いたり消したりすることが重要です。つまり、消せるペンが必要なのです。

そんな考えから、学生時代に使っていたシャープペンを取り出してしばらく使ってみましたが、消しゴムが面倒だということに気づきました。細かい線を角で消すと、すぐに角が削れて周りまで消してしまったり、消しカスが机の上に散らばってしまったり、ボールペンに比べて紙に滑らかに書けなかったりといった問題がありました。いい消しゴムを探したり、滑らかなシャーペンの芯を探したりと試行錯誤しましたが、最終的にたどり着いたのは『フリクションボールペン』です。
https://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/gel_ink/frixionballknock/

フリクションボールペンはほぼ普通のボールペンと同じように使えます。紙に対しても滑らかに書けますし、さらには消すこともできます。消しゴムのようなパーツはほとんどすり減ることなく、カスも出ません。完璧なペンです。

ただし、私が使っていて一つだけトラブルがありました。机の上にいつも転がしておいたため、すぐに見失ってしまうこと(自分の問題)と、安価なペンなので探す手間を省いてコンビニで買い足してしまうことです。先日部屋の掃除をしてみたら、フリクションボールペンがなんと7本も見つかりました。笑ってしまいました。

コーヒーは文化だ

エンジニアがコーヒーを飲むことは古事記にも書かれている世界の真理ですが、実はここにはQOLを向上させるアイテムがあります。それがサーモスのタンブラーです。特にセラミックコーティングされた新しいタイプのものは、初期の金属むき出しのタイプと比べて一層良いです。元の金属むき出しのタイプでは、ビールなどを飲むと金属の味がするという問題がありましたが、セラミックコーティングのタンブラーでは中身に影響がありません。
https://www.thermos.jp/product/detail/jdm-421.html
※なお、仕事中にビールを飲んだことはありませんよ(ここ重要)。

サーモスのタンブラーは保温機能が注目されますが、私が注目したのはコップが汗をかかないことです。夏に通常のコップに冷たい飲み物を入れていると、数分でコップが結露し、デスクの上に水滴が広がってしまいます。これを拭き取らずにキーボードを操作すると、書類をどかしている最中に水滴を広げてしまうという事故が年々報告されていました。しかし、保温タンブラーを使用すると、この問題が一切起こらなくなりました。

私はサーモスの回し者ではありませんが、このタンブラーは本当におすすめです。私の家のコップの半分はタンブラーに置き換えられました。さらに、このタンブラーは初期のバージョンと異なり、食洗器でも使用できます。話が逸れますが、食洗器はリモートワークとは直接関係はありませんが、QOLを大幅に向上させる家電ですので、ぜひ購入を検討していただきたいと思います。

エンジニアは腰が命

エンジニアが腰痛と戦うことは宿命のようなものです。エンジニア35歳限界説などが存在するのは、江戸時代末期までは腰痛対策の技術が未熟だったためです。しかし明治維新により開国したことで、海外の先進的な腰痛対策を取り入れることができ、現在ではその限界年齢は大幅に伸びたと言われています。私もエンジニアであり、腰痛に悩まされる一人です。特にリモートワークを始めてから腰痛が悪化し、舶来ものでの対策に力を入れるようになりました。 確かに、ベッドに腰かけながら前かがみの姿勢でパソコンを使用すると、腰痛が悪化する可能性があります。緊急事態宣言によりリモートワークを強制された独身男性の中には、適切な椅子を持っていないという話もちらほらと耳にします。リモートワークは、環境を整えないとむしろ腰には悪いのです。

そこで、「腰痛対策 椅子」と調べると、高価なオフィスチェアを購入すると腰痛が改善するという話があります。私も色々と調査し始めました。調べていると、試座が必要であることが分かりました。自分の体形や働き方に合った最適な椅子は異なるため、試座して選ぶことが重要です。高額な買い物ですので、試さずに購入し後悔する人の記事もたくさん見つかります。漢字変換では珍しい言葉ですが、「試座」で検索すると、実際に試座できるお店も見つかるでしょう。

オカムラ、ハーマンミラー、エルゴヒューマンなど、いくつかのブランドのチェアを試座し、最終的にはランバーサポートが強いエルゴヒューマンベーシックを購入しました。他の方には同じ椅子を勧めるわけではありませんが、自分に合った椅子を選ぶために同じプロセスを経ることを強くお勧めします。
https://www.ergohuman.jp/product/ergohuman_basic.php

また、高価な買い物ですが、中古市場もあります。オフィスチェアはリースやリプレースなどの理由で、節目節目に中古市場に大量に出回ることがあります。現役で使用できるチェアでも、中小企業や個人が購入することができる場合もあります。私はオフィスバスターズという中古店でBランク品を、定価の1/4ほどの価格で購入しました。そのおかげで、分解修理も得意になりました。

また、椅子に合わせて調整すべきなのはデスクの高さです。椅子から足がしっかりと地面につく高さに合わせ、手が無理のない姿勢で机に置けるようにすることが重要です。試座ができるお店には、昇降機能付きのデスクも販売されていますが、より安価な代替品も存在します。高さ調整機能付きのフットレストは、2,000〜3,000円程度で購入できます。これによって、日本人の体型にも適した姿勢で仕事をすることができるようになりました。腰痛もかなり改善されました。ただし、会社に出社して仕事をすると逆に腰痛になるというデメリットもあります。

腰痛対策は個人によって異なるため、自分に合った対策方法を見つけることが重要です。姿勢や椅子、デスクの高さなど、総合的に考えて調整することで腰痛の改善が期待できます。

PC周りもメスを入れる

リモートワークをするエンジニアはたいてい会社支給の『ノートPC』を自宅に持ち帰り、仕事をしています。ごくまれには大型のタワー型PCを持ち帰って仕事をする人もいますが、ほとんどの場合はスタバなどで広げて仕事をしているタイプのノートPCを使用しているように見えます。

そのため、自宅でもノートPCを机の上に広げ、前傾姿勢で小さな画面を見つめながら仕事をすることになります。これでは腰痛が再発する可能性が高いですね。そのため、自宅にはモニタを設置することが最適です。

エンジニアがPCで仕事をする場合、通常は片側に資料、もう片側に実装IDEなどを表示して作業します。出社しているときは、仕様書を印刷して手元に置きながら仕事をすることもありましたが、リモートワークでは印刷が難しくなるため、デュアルモニタやウルトラワイドモニタが非常に便利です。

私はモニタを探す過程で右往左往し、探し続けるうちに自分自身がモニタ中毒になってしまったのかもしれません。そして、気がつけば最初に予定していた予算を徐々に超えてしまい、ついに手に入れたのがこのモニタです。EIZOのFlexScan EV3895で、定価価格は約20万円です。バカだろうと自嘲しつつも手を出してしまいました。
https://www.eizo.co.jp/products/lcd/ev3895/

ただやはり、このモニタは非常に優れた性能を持っており、38インチの大画面なので、手元で作業をするのに適切な距離に配置することができます。大画面なので少し話した位置にモニタを配置し、手元にキーボードと一緒に資料やノートを置いた状態で作業することができます。一方、20インチ程度の小さなモニタだと距離が近くなり、ノートを置くとキーボードが邪魔になってしまいます。

また、このモニタにはKVM機能やPaperモードなども備わっており、非常に便利です。特におすすめなのはUSB Type-C機能です。最近のノートパソコンはUSB Type-C経由で映像出力や充電が可能になっており、このモニタでもノートPCから映像を受けるだけでなく、モニタからPCを充電することもできます。さらに、モニタにはUSBハブも内蔵されており、そこに接続したUSB機器もUSB Type-C経由でノートPCに接続できます。そのため、ノートPCとの接続には、モニタに付属のUSB Type-Cケーブル一本で済みます。

ここまで大判振る舞いをする必要はなかったと思いますが、これ以外でもウルトラワイドモニタや中サイズのマルチディスプレイ環境にすることで、複数の資料を表示しながら効率的に作業できる環境が実現できると思います。

また、このモニタに合わせてモニタライトも購入しました。モニタライトはBenQのScreenBarという製品が有名ですが、私は2,000円から3,000円程度の安価なモニタライトを選びました。安いですが非常に便利です。

自宅の照明は通常天井の真ん中にあり、PCデスクは壁に向かって配置されることが一般的です。そのため、手元にノートなどを置くと自身の体がライトの光を遮ってしまい、手元が暗くなりがちです。デスクライトを使用して対処することもありますが、スタンド型は設置スペースを取りますし、クランプ型は高価です。私が購入したモニタライトは、モニタの上に置いて手元を照らすタイプで、デスク上のスペースを取りません。モニタ前の手元以外には照らせませんが、仕事上では他の領域を気にする必要もありません。このモニタライトは、モニタとは異なるアプローチで非常にコストパフォーマンスの高いアイテムでした。

まとめ

他にもさまざまな小物やアイテムを買ってよかったものがありますが、それらは個人の好みによるものも多く、今回は一旦この程度に絞りたいと思います。 自分自身が好きなように仕事環境を整えることで、リモートワークの作業効率の向上や生活の質の向上、そして個人的な秘密基地のような楽しみなど、さまざまな良いことがありますので、皆さんも試行錯誤してみることをおすすめします。

補遺

最近TLで宣伝されていた『テレワァク与太話』という漫画が、前半は似たようなコンセプトでリモートワーク環境を整えていく人の話が出てきました。ポチってその日で読了しましたが、なかなか良かったのでお勧めします。
https://www.amazon.co.jp/dp/406531643X

最後に

オープンワークはリモートも出社も柔軟に織り交ぜた勤務ができるのが強みの一つです。 このブログを読んで、少しでも興味を持って頂けたなら下記の採用ページをぜひご覧ください。 www.openwork.co.jp