自己紹介
はじめまして、iOSエンジニアの稲葉です。
今回初めて機能開発のリーダーとして仕事をすることになった時に
「人それぞれが人それぞれの性格に合った仕事の進め方をしても良いんじゃないか」
「成長するにはリーダーシップを持って仕事を行うべきとよく言われる中、リーダーシップの形って一つじゃないんだ」
と感じたので、その時のことを記事にしたいと思います。
決まった時の気持ち
リーダーを引き受けることになった時、自分が本当にリーダーとしてやっていけるのか?という思いがあり正直不安でしたが、心のどこかでまぁなんとかなるだろう!というような楽観的な気持ちも混ざっていました。
同時に、リーダー業務が発生すると自分の負担が大きくなりそうでちょっと面倒だな、なんて思ったりもしていました。
実際にやってみたこと
実際にリーダーとして仕事を始めてみると、これまでとは全然仕事への向き合い方が違うことがわかりました。
今までは誰かが仕様を決めて、疑問点も答えてくれていたので、それを元に実装するだけで良かったのです。 しかし、リーダーになったからには、自分から疑問点や仕様の曖昧な部分を拾い上げた上で、それらをまとめてからチームメンバーに展開するなど、自分から率先して動く必要がありました。
特に大変だったのは、CIのエラー対応です。以前はリーダーが全て対応してくれていたのですが、今回はリーダーとして自分が指揮を取ることになりました。
最初はどうしたらいいのか全くわかりませんでした。今まで実装だけしてればなんとかなるという立場で仕事をしてきたのでコーディング以外には疎く、CIは勝手に動くものという認識すらありました。そんな時、以前のリーダーに助言を頂いて難を逃れました。
彼が教えてくれたのはエラーの直し方そのものではなく「どうやってその直し方を見つけたのか」という過程でした。 その過程を意識してエラーを見てみたところ、自分でも解決することができました。
その時、全て自分で対応して終わらせるのではなく、チームメンバー自身の成長を促す道を作ってあげることの出来る人こそが、リーダーを任される人なんだな、ということを感じました。
学んだこと
この数ヶ月で学んだ一番大きなことは「サーバントリーダーシップ」の大切さです。
サーバントリーダーシップとは、ロバート・グリーンリーフが1970年に提唱した「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」というリーダーシップ哲学です。
ある時、チームメンバーから不具合の相談を受けました。その不具合については自分でほとんど解決方法はわかっていましたが、CIのエラーで以前のリーダーにやってもらったように、あえて自分で直すのではなく「ここにこう書いてあるのがポイントかもしれないので、ここを中心に調べてみてください」のように指示しました。 結果、チームメンバーは自分でその不具合修正し、解決まで行くことができました。
このように、相手を信じて道を作ってあげることがリーダーとして重要なんだと気づきました。
自分の成長を感じた瞬間
リーダーとしての成長を感じた瞬間もいくつかありました。
例えば、今まで人任せにしていた打ち合わせでの意見や提案が増えたり、他チームが出したPR(プルリクエスト)を自分のチームで確認する際に「こうしたら良いんじゃないか」と自ら改善案を出せるようになったり等です。
こうした小さな変化が、自分自身の成長を実感させてくれました。
これからの目標
これらの経験を通して、リーダーシップの形は一つではないと学びました。
今までリーダーと聞くと「先陣を切ってなんでも仕事をこなす頼りのある人」のようなイメージがありましたが、自分に合ったリーダー像はそうではなく、チームのみんなをさりげなく支える補佐役のような、目立ってはないけどチームにとって必要な存在。というようなリーダー像が自分に合ってるんじゃないかと思っています。
仕事には自分にあった進め方、自分にあったリーダーシップの取り方があります。
これからも、補佐役としてチームを支えつつ、自分のスタイルでリーダーシップを発揮していければと思っています。 そして、チーム全員が気持ちよく働ける環境を作ることを目指していきたいです。
最後に
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