Webアプリチームの西川です。
当社ではエンジニア向けのslackチャンネルがあり、日々思ったことを各自自由に投稿しているのですが.
そこで他社のエンジニアラダー(長いので以降「ラダー」と呼称)が面白そうという投稿があり、当社でもラダーを作れるか試行錯誤してみました。
(2022/06/30 追記) オープンワークのエンジニアラダーを公開しました。
他社のラダーを参考にする
まずは他社がどのようなラダーを作っているか調べてみたところ、以下のようなまとめがあったので一通り見てみました。
当然ですが、企業によってエンジニアに求めるものが違ってくるので各社個性があって、そのまま使えるものはなさそうでした。
テンプレを探す
とはいえ共通する部分もあり、テンプレ的なものがないか探したところ以下が見つかりました。
もしかして、これほとんど手を加えることなくそのまま使えるのではないか?
と思ったので、早速検証を行うべく準備を始めました。
準備
このラダーをベースにWebアプリでも作ろうかと思ったのですが
以下を理由にGoogleスプレッドシートで作成しました。
- 頻繁に使うものではない(数値の増減は数年単位で発生すると想定)
- メンテが楽
- 権限管理(公開範囲の設定)が簡単
大体1時間ぐらいでアイキャッチ画像のようなものを簡単に作ることができました。
検証
以下の仮説を元に数人のメンバーの協力のもと検証を行ってみました。
- キャリア形成でどの分野を伸ばせば良いかがわかる
- 算出コストがそこまでかからない
- 当社の等級と大きく乖離しない(あまりにも大きな乖離があると、ラダーの数値が良いのに評価されてないという不満につながる)
結果
- キャリア形成でどの分野を伸ばせば良いかがわかる
- テックリードを目指しているメンバーに対して、ロールモデルとの乖離を見て「People」の数値も伸ばす必要があるといった指摘が可能でした
- 算出コストがそこまでかからない
- 実施したメンバーに確認したところ、時間はほとんどかからなかったことがわかりました
- 当社の等級と大きく乖離しない
- 得意分野はメンバーによって違いますが、等級が高いほどレーダーチャートの面積が大きく、当社の等級とある程度の関連性が見られました
所感
ラダーはマイナスに働くこともあるため評価との紐付けは慎重に検討した方が良いです。
当社ではパフォーマンスとスタイルによる評価を行なっているため、ラダーを評価に使うことは想定していません。
あくまでキャリア形成の一助になることを期待して検証を行いました。
今後
今後は各ロールの数値について議論を行い当社にあったものに修正し、
キャリア形成の相談時に何を伸ばせば良いかの指標にしたり、
そもそも自分がどういったキャリアがあっているかを検討する際の材料にしていければ良いと考えています。
参考文献
エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド
最後に
エンジニアに限らずキャリア形成は働きがいを得るための重要な要素になります。
オープンワーク株式会社は「さあ、自由に生きよう。働きがいをすべての人へ」をスローガンとして日々邁進しております。
ご興味ある方は一緒に働いてみませんか?
vorkers.jp