Webアプリエンジニアの加瀬です。
オープンワークでは、Web履歴書を登録することでクチコミの閲覧が可能になったり、OpenWorkリクルーティングの求人に応募ができるようになります。
登録いただいたWeb履歴書に対して審査を実施しており、所属プロジェクトにてプロジェクトメンバーの方とWeb履歴書の審査を行う画面の改善を行ないました。 その結果審査スピードが向上し、審査件数の増加に寄与することができました。
改修内容及びそれによる効果について共有できればと思い、今回記事にしてみました。
改善に取り組んだ背景
冒頭でも少し触れましたが、オープンワークではユーザーのWeb履歴書の審査を行なっています。 審査業務については、オープンワークにおけるUXを高めるためのコンテンツ品質維持・向上の業務にあたっている、コンテンツマネジメントチーム(以下コンマネ)が対応してくださっています。
登録時点でプログラムによる自動審査(オンライン審査)が行なわれ、自動審査でNGとなったものは目視による審査(目視審査)を行なっています。
2022年9月現在、Web履歴書登録者数は35万人以上あり、その数は毎月増加しています。登録数の増加に伴い、目視審査が追いつかなくなってしまう状態にありました。
1件あたりの審査時間を少しでも早くする必要があり、コンマネからご依頼をいただいたことから、Web履歴書の審査画面レイアウトの改善に取り組みました。
改善した内容
審査画面で抱えていた課題
審査画面ではWeb履歴書に記載されている様々な情報が表示されます。 しかし、審査時によく見る項目がページの下部に表示されていたり、審査結果を保存するボタンが操作しづらい、といった表示・操作面での課題がありました。
そこで「審査画面のレイアウトの変更」と「利便性を高める機能の実装」のリクエストをコンマネからいただきました。
ご依頼をいただき改修対応した箇所を以下に書きたいと思います。
改善点1. 審査画面のレイアウト変更
■審査に必要な項目を上部に表示し、不要な項目を削除する
今まではWeb履歴書に関連する情報をまとめて表示していましたが、審査に不要な情報が一部含まれていたり、審査時によく確認する項目がページの下部に表示されたりしていました。
審査に不要な項目を削除し、必要な情報を追加したり横並びで上部に表示するなど、視認性を高めるようにレイアウトを変更しました。
改善点2. 利便性を高める機能の実装
■一覧画面の表示件数を増やし、一括表示機能を追加
一覧画面に表示されるWeb履歴書の件数を従来の倍にし、Web履歴書を別タブで一括表示するボタンを追加しました。これにより、1つずつ「確認」ボタンを押して審査画面を表示する手間を減らしました。
■審査結果を1クリックでOKにするボタンの追加
「OK」や「NG」などの審査結果を選択した上で、保存ボタンを押すことで審査結果が登録されるようになっています。しかし2回ボタンを押す必要があるため、複数のWeb履歴書を審査する場合手間がかかります。
よく使用する項目をボタン化し、保存ボタンを押すことなく審査結果を登録できるようにすることでこの手間を減らしました。
改善による効果
審査スピードが1.6倍になった
期間 | 処理件数(1時間あたりの平均) | |
---|---|---|
改修前 | 2022/1月〜2022/6月 | 165件 |
改修後 | 2022/6月〜2022/7月 | 270件 |
上記の表は、改修前後での1時間あたりの審査件数の平均値です。改修後は審査件数が増加しており、審査スピードが早くなっていることが確認できます。
1.6倍という数値について、作業効率にここまで大きな変化が出たことには驚きました。実際に作業している皆さんの声をもとに、困っている部分を的確に改善できたことがこの結果につながったのだと思います。
サービスの保守や開発に携わることだけでなく、社内の皆さんの業務効率化に寄与することもエンジニアとしての業務の魅力であると改めて感じました。
最後に
今回の改修により、審査業務の効率化に寄与することができました。数値で見ると成果を実感することができ、嬉しさを感じます。 改修内容をご提案いただいたコンマネをはじめ、実装やデザインを担当いただいた皆さんに改めてお礼をお伝えしたいです。
エンジニアとしてサービスの保守・開発に携わることもそうですが、他の皆さんの業務を支えることにもやりがいを感じます。オープンワークはどちらも経験できる環境であり、そこも魅力の1つであると思います。
弊社ではエンジニアを募集しています。興味を持ってくださった方は、是非採用サイトを覗いていただけますと嬉しいです。