OpenWork Tech Blog

社員クチコミサービスを運営しているオープンワークエンジニアによるテックブログです。

KPT に Blog レーンを入れて BKPT にしたけど断念した話

始めるのは簡単だが、辞めるのは難しいものだ

インフラチームの小川です。

背景

テックブログ記事を継続的に書く組織文化を作りたい、ということを常々思って頑張ったり頑張らなかったりしています。

まずは所属するチームからということで、インフラチーム内でいろいろと施策を試しているところです。

いろいろ考えている図

Blog レーン

チームで毎週行っている振り返りではおなじみの KPT を使っていますが、そこに Blog レーンを追加して BKPT としました。

Blog レーンでは、記事の題材 (案も可) をアイテムとして管理し、担当者のアサインやステータスの確認などを行っていきます。

左端に Blog レーンを追加

あえて KPT にレーンを追加することで、定期的に確認する機会がシステマティックに生じます。

good/more

チームの合意を経て半年ほど運用したのち、感触はどんなものかチームメンバーに訊いてみました。

good

  • 他の人の進捗状況がわかる
    • 公開まで至ったときに、チームとしての達成感が増す
  • ネタがかぶらない
  • 毎週プレッシャーがかかり、それをはねのける心の強さが鍛えられる (good ...?)

more

  • プレッシャーがかかる
    • 執筆が進んでいない罪悪感
  • 執筆状況を見ると、あまり機能していなかったかも (効果が小さい)

結論

追加したレーンから、見えない圧力がかかっていました😱 このまま続けるほどのメリットがないという声も大きかったです。

そもそも記事執筆には人によって向き不向きがあり、このように一方にだけ負荷がかかり続ける状況はよろしくないので、一旦は辞める方向となりました。

むすび

議論のなかで「記事執筆は億劫だけど、社内勉強会の準備はつつがなくできている」という意見 (発見?) がありました。両者の差はなんなのか、紐解いていくとなにかヒントがあるのかもしれません。今後の課題としたいと思います。

社内向けに技術共有できているので、これ以上を求めなくてもよいという考え方もあります。

良かれと思った取り組みを辞めてしまうのは若干寂しいですが、一連の取り組みを記事に残すことで気持ちよく廃止ができたのはよかったです。

なお、この記事はモブプロ のような形をとり、Blog レーンの行く末をチームで議論しながら記事執筆しました。チームで小さな改善を積み重ねていく土壌があるので、こうした取り組みに興味のある方は採用サイトも覗いてみてください。

www.openwork.co.jp